消えたランドセル
我が家の孫っち1号は小1。
学校が終わり、帰ってくるのは、午後3時前後。
その日孫っち1号は、4時過ぎても帰ってこなかった。
近所に団地に囲まれた公園があるのだが、おそらく、そこで遊んでいるのだろう。
友達と公園で遊ぶのは良いことだけれど、一旦帰宅して宿題、宅習を終えてから、
遊びに行くように何度も言い聞かせていた。
約束を守れない1号に怒り心頭。
自転車に乗り、公園に向かった。
公園に着くと、ベンチにランドセルが1つ置かれていた。
色から見て、1号の物じゃないと直ぐにわかった。
公園内を見渡すと、ブランコの前に、もう1つランドセルが転がっていた。
ランドセルの蓋はパカッと開かれ、中身は散乱し、近くには体操服の入った袋、
連絡ノート、水筒が…
当の1号の姿は、どこにも見られず、頭に血が上った私は、無言で荷物をかき集め、
自転車の前カゴにそれらを突っ込むと、さっさと家に帰り、納戸に荷物を隠した。
ありのまま全てをLINEで娘に報告し、なるべく早く帰宅するようにと連絡しておいた。
5時すぎ「ただいま」も言わずに、帰ってきた1号に、何も知らない顔をして
「する事済んでから遊びに行くように言ってるやろ!?」 と。
ランドセルが無くなったことを言えずに、かなり落ち込んだ顔の1号だけれど、
知らぬ存ぜぬで、しらばっくれていた私。
「宿題は?宅習は? 早くしなさい!!」
私も悪よのぅ~Ψ(`∀´)Ψ ウヒヒ
ランドセルが無いのに出来るはずがない。
5時少しすぎ、娘が帰ってきた。
すべてを知っている娘。
1号と二人で、かなり長い時間話し込んでいた。
別の部屋にいた私に
「ものすごく反省してるみたいよ…どうする?」 と娘。
ランドセルを納戸から出すタイミングは…
とにかく、一緒に公園にランドセルを探しに出て、その間に何とかしておくからと。
1号が、いないうちに納戸からランドセルを取り出し、部屋に置き、帰りを待った。
1号が、帰ってくると
「ゴミ捨て場に捨ててあったって、おまわりさんが持ってきてくれたよ!」
ホッとしたのか、泣きそうな顔の1号。
今回、良い薬になったことだろう。
ところで…
1号と、娘が公園に向かっている間に、こんな話をしたそうだ。
「黒い自転車に乗った、黒い服着た人が、持っていったから公園の中を探しても無いよ。」
友達とランドセルを探していた時、団地のおばちゃんが、教えてくれたそうだ。
どうやら団地に住んでいるご婦人が、私の行動を一部始終見ていたようだ。(゚д゚lll)
でもね…
私の自転車は、シルバー。
そして、着ていた服は、紺色のTシャツ。(*^_^*)
ちょっと違ったね!
でも、誰かが、どこかで見てるんだ。
悪い事は出来ないよね!(//∇//)
