人間観察
先日、時々行く古書店に行った。
ここはアーケードゲームやクレーンゲームが充実していて景品も人気のモノが各種取り揃えてある。
その日、私は結構重い荷物を抱えていたので、一緒に行ったツレの買い物を終えるまでベンチに座ってクレーンゲームを興じる人たちの人間観察をしていた。
最初に目に付いたのは母と娘ふたりの3人組。
娘は小学校高学年と中学生くらいに見えた。
母親の方は40代くらい。
必死で、景品の今流行りの「おそ松さん」の黄色いリュックのクレーンゲームをやっていた。
この手のゲームは、なかなか上手くいかない事を私は知っている。
母親が財布から出した1000円札を何度も両替機に持って行って100円玉にしている娘。
「ね? それネットで買ったほうが安くつくんじゃない?」
そう教えたいけれど、むこうにしてみりゃ余計なお世話だろう。
それにお店の営業妨害にもなりかねない。
なかなか落ちてこない「おそ松さん」のリュック。
いったい、いくらそのゲームにつぎ込んだのか…
次に目に入ったのは生後半年くらいの女の子を抱いた父親と金髪頭の母親の3人組。
これまた、今流行りの「おそ松さん」の缶バッチの景品のクレーンゲームを必死でやっていた。
はぁ…
「おそ松さん」かぁ…
少し離れたところに「太鼓の達人」というアーケードゲームがある。
20代の男性ふたりがやり始めた。
持参したマイ バチを取り出し叩き始めた。
えっ!?
なに この人!?
マイバチの男性が譜面(?)の流れる画面を見ず天井を見上げながら太鼓を叩いている。
なにげに目を閉じているようにも見えた。
な…
なんだろ?
これ…
「すごい!」って言って欲しいのか?
でも、すごいって言うよりも滑稽だ。
思わず苦笑してしまった。
あの男性が身内だったら、きっと言う。
「やめなよ!恥ずかしいから!」って…
ゲーセンは自分が楽しむほかに人間観察をして楽しめる場所でもある。
課金は、ほどほどに。
(*゚◇゚)<ゲームなにかした? 欲しいモノがなかったよ!>(*^_^*)
