口は災いのもと 2
ちょっと前に「口は災いのもと」ということを書いた。
思ったことをすぐ口に出したら、とんでもないことになる。
数日前、新潟のどこだかの市議が、とんでもないことを発言した。
「おかまだと聞いている。社会常識からして、正常な形でない人を支援する必要はないのではないか」
この発言は市が番組制作を委託している地元FMラジオ局への委託料を審議した際、このラジオ局の男性出演者がオネエキャラだったという事で市議の口から出た言葉だ。
なんで、こんなこと公の場で言うかなぁ?
自分の思ってることは、その他大勢の人も同じだと思っていたのだろうか?
翌日に市民からの抗議が殺到したとことで、発言を撤回したらしいけど…
撤回したからといっても、この人の根底に有るものは「オカマは異常な人」なのだろう。
多分、今の世の中そんな風に思ってる人は、ほんのわずかしかいないと思う。
みんなが自分と同じ発想だと思ってはダメ。
どんな人でも、思ったことをすぐ口に出してはいけないのだという見本だ。
なのに私は、同じような過ちを犯してしまった…
先日、若い夫婦が子供を虐待して死なせてしまったというニュースのことが職場で話題に上がった。
精神的にも肉体的にも未発達の若い夫婦による我が子への仕打ち。
「子供が子供を産んじゃイカンよ…」
思ってた言葉が口に出た。
その瞬間 『しまった!』 と思ったが、もう遅い。
実は私の同僚のSさんが高校生の時、妊娠し退学して子供を産み育てていたのだ。
どうしよう…
後悔したけど、時すでに遅し。
振り向いてSさんの顔を見るのが怖い。
「ごめんね。」
今からSさんに謝るのも、なんだか変におかしい。
私は、ただ時が過ぎるのを待つしかなかった。
「子供が子供を産んじゃイカンよ…」
上に書いた市議のように、みんなが、こんなふうに思っていると私も思い込んでいたから、口に出てしまったのか…
Sさんのように10代で子供を産みりっぱに育てている人もいる中、私はとんでもないことを言ってしまった。
口は災いのもと。
気をつけなければ…
