地震の時は
今日は、お休み。
朝は8時半すぎまで寝ていて居間に降りて、TVをつけたとたん驚いた。
地震!?
津波!?
どこよ?
えっ!また東北!?
被害の状況は?
TVのリモコンを手に、あちこちチャンネルを変えてみたけれど、それほどひどい被害は出ていないようなので安心した。
それでも津波警報は出ているようだ。
この津波によっては、これから被害が拡大する可能性もある。
どうか、警報の出ている地域の人たちが、一刻も早く避難できますようにと祈るばかり。
が―――
何とも首をかしげるような映像が流れた。
マンションのかなり上の階の方が撮影したらしき映像。
川を逆上る津波。
その横を車が何台も通り抜けている。
見た感じ、車で避難しているようではない気がする。
また、違った視聴者が撮影した画像は、恐怖さえ覚えた。
撮影者は橋の上に立っているようだ。
カメラを構えた方向から川を逆上ってくる津波を撮影している。
津波が自分に向かってくる様子を…
足元の橋の下を通り抜けていく津波。
撮影者は何を思って、この状況を撮り続けていたのだろうか?
もしかしたら命を落としていたかもしれないのに…
3・11
亡くなっていった多くの人たちが大切な命と引き換えに津波の怖さを教えてくれた。
大きな地震のあとは、一刻も早く高台に避難すること。
なのに、この教訓が、一部の人には生かされていなかった。
また違った映像には川に沿って通行する車。
そして、逆上っていく津波の様子を川沿いの歩道から眺めている人の姿を映し出していた。
津波は一波より二波、三波の方が大きいことがあるそうだ。
『今回は大したことなさそうだ…』
川を逆上る津波を見ていた人は、そう思っていたに違いない。
なんの根拠があって、そんなふうに思ったのか。
避難することもせず、悠長に津波の様子を眺める人たち。
もしかしたら、もしかしていたのかもしれないことを知ってほしい。
これから、しばらくの間、余震が続くと思われる。
そして、もしかしたら、また津波が…という可能性もある。
東北だけじゃない。
自分の住んでいる近辺でも大地震の可能性はある。
大きな地震のあとは、一刻も早く高台に避難すること。
このことをいつも忘れずに行動したいものだ。
