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咲希のひとり言

ありふれた日常、思ったこと、考えたことを毎日書いていけたらなぁ…
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U どりーむ 6

9 キセキ?


 あの子は来てくれているのだろうか…

 試合が近くなるとどうしても練習場に入り浸り朝から晩まで練習に次ぐ練習。

 あの子のいる、あのコンビニにも行くことも出来ず一週間経っていた。

 こんなことなら携帯電話の番号でも聞いとけばよかった…

 そう思ってみても今はどうする事も出来ない。

 試合前のウォームアップ中、会場の中、あの子の姿を求め、ぐるりと見回してみた。

 さすがにオリンピックの最終選考会、全席自由席の会場は超満員でたくさんの観客の中、あの子を見付けだす

ことはおよそ不可能だと思えた。

 この中で、もし見つけ出すことが出来たなら、それはキセキに近いものがあるな…

 キセキか―――

 自分の発想が笑えた。


 時間をかけながら柔軟を繰り返す。

「航平~!!ガンバ―――!!」

 いつものように黄色い声を上げ応援する母の声が聞こえた。

 そんなデカい声、恥ずかしいって…

 下を向いて苦笑いする。

 でも、いつもどんな時も応援してくれる母の存在はありがたい。

 今日の試合も頑張ろうって思える。

『今日もオレ頑張るから応援頼むよ!』そんな気持ちで母の声のした方向に手を上げた。

 その瞬間、目を疑った。

 キセキってあるんだ―――

 母の座る席、通路を挟んで斜後方にあの子の姿が目に入った。

 みつけた!!間違いないよな!?

 あの子の隣にサインと握手をしたおばさんの姿も見える。

 よかった―――

 応援、来てくれたんだ…

 心の奥、何か暖かい物が広がって行くような安堵感…

 よし!ちょっと手でも振ってみるか―――

 あの子の方を見て笑って手を振ってみせたが何の反応も無い。

 アレ?

 もしかして母に手を振っているのと勘違いされたかな?

 まぁ、いいや。

 なんかテンションあがったし今日の試合も思いきりいけそうだ!!


「航平、なんかイイ事あった?」

 横にいた光史がニヤニヤ笑いながらオレを見ていた。

「えっ?なんで?」

「顔が笑ってる―――いつもよりなんかイイ表情してるからさ…」

「そうか?いつもと変わんないし…」

「ふ~ん…」

 相変わらず光史の顔はニヤニヤしている。

 光史…そんな顔で見んなよ…

 オレそんな笑ってるかな…?

 両手で両頬をパンパンと叩き気合を入れた。

 連覇がかかったこの試合、絶対優勝してロンドンに弾みをつけるぞ!

 そう心に誓った。



解説 あとがき
なんか、頭がパンパンです…
朝、目が覚めて、夜、眠る間際までココのこと考えてモンモンとしてます…

今日の更新は1話分…
内村クンが今どんな気持ちにあるのか読者の皆様で想像してみてください。
この先、どういう展開になるのか―――私だけが知っている!(当たり前か…)

   (この物語の成分は主の妄想100%で出来ています!)

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